自然医療(自然系の医学)は、生来人間に備わっている自然治癒力を重視して、その働きを高めることで病気を癒そうとします。病気を病名で縛ることを嫌い、病気の現れた局所にとらわれることなく、全体として心身が健康的な状態になることを目指します。
手技や理論は異なれ、カイロプラクティック・マニピュレーション・モビライゼーション、鍼・灸、按摩マッサージ指圧は、自然医療の範疇に入るものといえます。本来、これらの療法は、症状部位だけを診て、症状部位だけに施術をおこなうものではありません。症状部位の改善とともに、全体的に失調を整えるよう手技を施していくべきなのでしょう。
ところで、巣鴨「とげぬき地蔵尊
髙岩寺」の境内では、水を掛けて洗ったところが良くなるとされる「洗い観音」が信仰をあつめています。頭が悪ければ頭を、手が痛ければ手をタオルや手ぬぐいで洗うといったように、悪いところを洗って平癒を祈るとご利益があるといわれます。
残念ながら当院には、症状部位だけを施術して、慢性化した症状を緩解させるだけの力は、おそらくないでしょう。ご来院いただく皆様には、「私の痛いところはココ」「どうして他の部位も施術するのか」という疑念を持たれるかもしれません。その際は、理由を丁寧に説明させていただきたいと存じます。