人間には、自然に病気を癒す力が備わっています。その力を尊ぶ自然医学が拠り所とする思想・哲学は、おおかた自然に反する悪い生活・生き方が病気をつくると戒めます。自然を手本として、自然治癒力にゆだね、自然の道理を医療に応用したのが東洋医学であり、カイロプラクティックも同様と考えます。
老いには、努力により否定できる老いと、宿命として否定できない老いがあります。加齢変化を“悪行”の結果と否定するだけでは、人生の終末を、あきらめと失望で迎えることになります。高齢化により増加する病気や障害を、単に拒絶するだけの施術者になってはいけないと思案するも、難儀します。
手技療法をご指導いただいた整形外科医師 鈴木祐視先生の教えを胸に、「終末まで すこやかを めざす施術」であればこそ、加齢変化に抗する技術とともに、鍼灸マッサージ師という立場から介護予防を通して、老いに抗するだけでなく、老いを肯定して受容する哲学を求めてやみません。