風呂に入って癒されない症状は、ただ血流を促しても治らない


Health lounge

痛みについて、その4


2017-02-09


なんらかの原因により痛みやストレスが持続すると、その刺激が緊張となって筋肉にコリがつくられます。筋肉のコリは、血液循環を阻害します。すると組織は、酸素の欠乏をきたし、発痛物質を放出するようになります。これが新たな痛みとなり、緊張と痛みを交互に増幅させながら、痛みの悪循環が形成されます。

長期にわたり血液循環の悪い状態が続くと、関節周辺の軟部組織に変性が現れます。そして、関節組織をこわばらせ、動くたびに過剰な刺激が生じます。この刺激が痛みとなり、さらに筋肉を硬くしながら、複合的な症状をつくっていきます。

とくに症状が慢性化すると、温めて血液循環を促すことが気持ち良く感じます。それは、痛みの悪循環を断ち切り、逆回りの作用として症状を改善へと向かわせるからです。

慢性化した運動器疾患には、温熱療法が有効です。当治療院では温める器具として、遠赤外線灯、遠赤外線セラミックシート、マイクロ波治療器を活用しています。

風呂でおこなう無意識の動作に、症状を癒すヒントがある

風呂に入ることも温熱療法であり、肩こり、腰痛、膝痛などの症状を癒す効果が期待できます。しかし、風呂に入って症状が癒されないなら、何かが足りないのでしょう。

操体法の創始者である橋本敬三は、無意識の反応として「人間は良くなるように良くなるように動きたいという本能をもっている。それも苦しい動きでなく、快適に動きたいのだ」と述べています。

風呂に入って温まり、からだがリラックスすると、おこなう動作が3つあります。

1.「気持ちいい~」という感嘆詞がでる

2.「ん~~」 と手足を伸ばしたり背伸びをしたりする

3.「ふぅ~」と深く息を吐きながら、首を回したり体を動かしたりする

リラックスした感覚があるとき、からだの治ろうとする働きは高まります。ゆえに、気持ちの良い施術は、心身をリラックスさせて症状の改善を促します。ただし、温めてコリがゆるみ、血液循環が促進されても、からだの“動く”という機能を直接的に改善するものではありません。

運動器疾患は、動作により症状が増悪する

肩こり、腰痛、膝痛など運動器疾患は、「動かすと痛い」「動きが悪い」というように動作に関連して症状が増悪します。そのため、温まり動作が楽になると、次に無意識の反応としてストレッチ、ゆるやかな運動がしたくなるのです。

私が、最初にカイロプラクティックを師事した整形外科医師 鈴木裕視先生は、カイロプラクティックと操体法の共通点を探りながら、臨床のなかで、気持ちがいい快方向を重視して矯正刺激を施しておられました。当治療院の施術も、鈴木先生に習って気持ちいがいい方向への手技(関節操作・矯正)を心掛けています。


橋本敬三(1990)生体の歪みを正す 橋本敬三・論想集.創元社.p.24.

鈴木裕視(1994)試論「操体カイロ」の和痛機序と症例.マニピュレーション症例報告集.エンタプライズ.



脊柱矯正・鍼療法

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