頸椎症(変形性頸椎症)

原因 症状の理解


Treatment description

首を構成する組織

3つの役割

首は、頸椎、椎間板、靭帯、関節包、筋肉などによって構成されています。そのなかで頸椎は、3つの役割を果たしています。

1)第1~7頸椎が積み重なり、頭を支える柱となっている

2)脳からつながる脊髄を通す管(脊柱管)や、脊髄からのびる神経を通す穴(椎間孔)を構成している

3)上下の椎骨で関節をつくり、動きを方向づけている

2つの働き

椎間板は、水分を多く含んだゼリー状の髄核が中心にあり、その周りを繊維輪という丈夫な組織が幾重にも同心円状に取り囲んでいます。そして、2つの働きを担っています。

1)椎骨の間にあってクッションの役割をもち、かかる衝撃を吸収している

2)丸い髄核の上で、椎骨は自由に動くことができる


加齢に伴う変化の経過

加齢による頸椎症は、年齢とともに水分量が減少する椎間板の機能低下から始まり、頸椎ユニットの構造的な変化に至った複合的な病態といえます。

→ 椎間板の水分量が減少すると、弾力性が悪くなります。シワが生じて、小さな刺激にも亀裂がおこりやすくなります。椎間板の厚みが減少したり、へたって椎骨の外周からせり出したりします。

→ 椎間板の厚みが減ると、椎間孔の高さも減少します。頸椎の外周からせり出した椎間板は、刺激を受けて椎体の縁に骨棘をつくります。これらの変化は、神経根や脊髄を圧迫刺激するかもしれません。

→ 椎間板の厚みが減少すると、関節面が強く擦れるようになります。靭帯もたるむので、さらに関節が不安定になります。不安定な頸椎は、動くたびに侵害刺激を発して、椎体辺縁部や関節面の変形を助長します。

→ 関節が不安定になると靭帯、関節包、筋肉は、過剰な緊張を強いられます。過剰な緊張が続くと、靭帯や関節包に肥厚や線維化がおこります。筋肉の緊張が持続してコリをつくると、血液循環も悪くなります。

→ 血液循環が阻害されると、組織の変性が助長されます。血液循環が悪になることで、炎症や浮腫がつくられます。周囲の圧迫刺激が増大すると、ますます血液循環を阻害するようになります。

→ 血液循環が悪くなると、疲労物質や疼痛物質が蓄積され、痛み刺激に過敏な状態となります。こうして小さな刺激にも、強く痛みを感じるようになります。痛みに敏感な状態は、さらなる緊張をもたらして「痛みの悪循環」を形成します。

→ 痛みの悪循環により緊張度が高まるなか、血液循環が悪くなった神経根には炎症が生じます。神経根炎になると、小さな刺激にも強い痛みを感じるようになります。

→ 血液循環が阻害されることにより、靭帯や関節包の肥厚、椎間板の変性、頸椎の変形が、ますます助長されて症状を増悪します。


変形しやすい関節

頸椎には、椎体の両背側にルシュカ関節があります。これは、頸椎だけにある特別な関節です。ルシュカ関節は、椎間孔の近くに位置します。年齢に伴う退行変性により、ルシュカ関節に骨性の変化がつくられると、椎間孔を狭くして、神経根に圧迫刺激を与えることがあります。


好発する高位

頸椎は、大きな可動域をもっており、自由な動きを担っています。ところが、胸椎はあまり可動性がないため、下部頸椎には常に大きな負荷がかかります。そのため、頸椎症が最も好発する高位は第6‐7頸椎間(第7頚神経)で、次いで第5‐6頸椎間(第6頚神経)が障害されやすくなります。


症状の特徴

頸椎症にみられる症状は、侵害刺激を受ける神経によって、以下のように異なる特徴が現れます。

1.頸椎症状

頸椎や周辺組織には、たくさんの神経が分布しています。加齢による変形によって可動性が悪くなると、頸椎の動きが悪い、動かすと痛いなど、動作によって過剰な刺激が発せられるようになります。この侵害刺激が緊張状態を高めながら、次のような症状をつくります。

1)慢性的に肩がこる

2)首筋が痛い

3)頭痛がする

4)目がショボショボする

5)耳鳴りがする

6)めまいがする

7)同じ姿勢を長く続けていると辛い

8)朝方よりも、疲れてくると具合が悪い、など

2.神経根症状(頸椎症性神経根症)

頸椎症として神経根症状が好発する高位は、第5‐6‐7頸椎間です。椎間孔が狭くなり、神経が圧迫刺激を受け続けるなか、第6,7頚神経根に炎症がおこります。

腕神経叢は、第5‐8頸神経と第1胸神経を束ねて上肢に分布しています。ここに神経根炎がつくられると、首から肩だけでなく腕や手にまで痛みや痺れが放散します。とくに首を反らす姿勢は、神経根への圧迫刺激を強くして症状の増悪をみます。

1)首にズキンとした強い痛みがある

2)首を反らせる姿勢で、症状の再現や増悪をみる

3)手や指先がしびれる、感覚が鈍い、力が入りづらい、など

3.脊髄症状(頸椎症性脊髄症)

脊髄は、椎孔が連なってつくられる脊柱管のなかを通ります。頸椎症の変化として脊柱管が狭小化し、脊髄が圧迫刺激を受けることで、脊髄症状を呈することがあります。

脊髄が、物理的な圧迫刺激を受けることにより、両手がしびれる、指がもつれる、手に力が入らない、脚がしびれてもつれる、歩きにくい、階段が下りにくい、という症状が現れます。さらに、病態が悪化すると排尿や排便の機能も低下します。

1)両手がしびれる(初めは片側に現れることもある)

2)指がもつれる

3)手に力が入らない

4)脚がしびれてもつれる

5)歩きにくい

6)階段が下りにくい

7)病態が悪化すると排尿や排便の機能も低下する、など




脊柱矯正・鍼療法

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