片頭痛・施術方針

片頭痛とは

片頭痛は、何らかの要因によって頭の血管が拡張し、血管のまわりの神経が刺激されることでおこる頭痛です。片頭痛の発作期は、血管の周囲に炎症がともなうため、ズキンズキンと脈打つようなひどい頭痛となります。

頭の血管を拡張させる要因は、片頭痛を誘発します。ひどい首肩こりは、三叉神経を刺激して片頭痛を引きおこします。また、エストロゲン(女性ホルモン)、ストレスや精神的緊張も片頭痛を発現させます。詳細は「片頭痛・原因症状」を参照ください。


施術の方針

C.S.ガンステッドD.C.の治効理論によれば、片頭痛は体内の化学ホルモンの異常が原因であり、脊柱の交感神経領域(C6‐L5)に施術すべき問題が隠れていることが多いと理解されています。

副交感神経系の治療刺激と混乱するので、決してC 5から上の頸椎、および仙骨に矯正を施してはいけないとされます。そして、次のように片頭痛の責任高位を示しています。

・ 甲状腺機能低下(C6‐T3)約65%の原因

・ 副腎機能低下(T8‐T12)

・ エストロゲン不足・女性、テストステロン不足・男性(L1‐L2)

・ 時にはアトラス(C1)の神経圧迫が原因となっている

当治療院がおこなうカイロプラクティックの手法を用いた検査によって、体内の化学ホルモンの異常を示すといわれる反応点を示すことはできます。しかし、現代医学的な根拠を持って体内の化学ホルモンの異常値を明らかにすることはできません。

けれども、片頭痛の発作期は、三叉神経を刺激しない方が安全です。この原則から、ガンステッドD.C.の臨床経験に基づく治効理論を参考に、矯正刺激を施すべき責任高位を下記のように定めています。

1.首肩こりに関連する部位、C6‐T3

2.ストレスに関連する部位、T8‐T12

3.生理に関連する部位、L1‐L2


1.首肩こりに関連する部位、C6‐T3

首肩こりを改善する反射的な効果として、片頭痛を予防したり症状を軽減したりします。

僧帽筋は、後頸部から肩部、上背部にある大きな筋肉で、肩こりをつくる代表的な筋肉です。とくに頭部前傾姿勢は、伸張ストレスにより上部僧帽筋、肩甲挙筋、後頸筋にトリガーポイントを形成します。

第6頸椎‐第3胸椎への矯正刺激は、上部僧帽筋、肩甲挙筋、後頸筋の緊張緩和を促します。その効果は間接的に作用して、三叉神経への過剰な刺激を軽減します。


2.ストレスに関連する部位、T8‐T12

副腎は、副腎皮質と副腎髄質の2層から構成されています。副腎髄質からは、カテコールアミンであるアドレナリン、ノルアドレナリンが分泌され、体のストレス反応などの調節をおこなっています。

副腎の反応が現れる脊柱高位として、T8‐T12(もしくはL2)に副腎ポンプという手技を用います。少し回旋を入れた矯正刺激を加えながら、背部の圧迫感を取り除いていきます。

また、片頭痛と冷え性の関係は示唆されています。熱を生産する筋肉量が少ない女性の方が、より冷えを感じやすいとされます。ストレス・疲労による過緊張状態は、血液循環を阻害して冷えをつくります。

ストレスと冷えを強く感じている人の片頭痛には、とくにT10への矯正刺激を丁寧かつ十分に施します。


3.生理に関連する部位、L1‐L2

女性の片頭痛の場合は、L1‐L2への矯正刺激を重視しています。詳細は「女性の頭痛」を参照ください。


エドワード・カール,ジョゼフ・タネヒュー 編著,増田裕 訳(1999)THE NOTES ガンステッド症状別患者管理ノート.科学新聞社.p.49.

塩川満章(1999)臨床カイロプラクティック 哲学・科学・芸術.ルネッサンス・ジャパン.p.94.

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